[大川村インタビュー]佐野由弥さん
- 更新日:2022/03/07
- 公開日:2022/04/01
- お気に入り数:0
実は…たまたまと言いますか。県外の大学に進学して、卒業後もしばらくそこにいたのですが、両親から帰郷しなさいと。それから公務員を目指して試験を受けて、結果として大川村の職員になりました。 元々祖父母の家が大豊町にあったのですが、試験の時に訪れた際は正直面食らいました。(おなじ嶺北地域なのに)だいぶ奥へ入っていくなぁと。思った以上でした。
大川小中学校で毎年行われている夏祭りの主催や、謝肉祭当日の運営、ステージの看板製作など、村内の様々なイベントに携わっています。 あとは地域の清掃や、年3回ほどの青年団新聞の発行、敬老会や卒業式や成人式などにもいろいろな形で関わっています。
――青年団には村に住んでいれば誰でも入れるのですか?
はい、私自身も高知市出身ですし、U・Iターンの方でも入ることができます。現在26名いる団員のうち、ほとんどが村外出身者です。
最初のイメージとして、外から来た人間を受け入れてくれるのかな、という不安がありました。けれど村に来てすぐ青年団から声をかけてもらって、そこでたくさんの同年代の方と知り合えました。街で普通に生活しているよりもずっと、同年代の人と深く繋がっているように感じます。
――深く、というと?
ただ友達と遊ぶ、という感じではなくて、家族ぐるみで付き合えるといいますか。 例えば、村には居酒屋がないので「ちょっと飲もうか」みたいな事になっても、誰かの家に集まらざるを得ない。そういった環境も家族ぐるみの付き合いに繋がっているのかもしれません。
青年団を受け継いでいければと思います。昔に比べると、人数の減少もあって活動規模が小さくなってはいますが、青年団は村の若者の交流の場になっている側面もあると思っていて、実際私も青年団に入ったことで助かった部分が大きかった。 青年団の活動を通じて、村にいる若い方が楽しく交流出来る場、仕組みを受け継いでいきたいです。
――お話を聞く限り、かなりアットホームな集まりなのですね。
そうですね。仕事の関係で村外に出て行ってしまった同年代の仲間が帰ってきたときも、青年団のメンバーで集まったりなんかもしていますよ。
青年団を通じて同年代だけが繋がっているわけではなくて、年配の方からも「ちょっとこんかよ」なんて誘われることもあります。 やはり街と比べて人と人との繋がりが強いので、人との交流を大切にして、村での行事にも積極的に参加してくれると嬉しいです。 そのためにも、若い人が村に入りやすい窓口としての青年団の存在も知っておいてもらえればと思います。
大川村に来て5年目になりますが、住めば都と言いますか。買い物や病院の事を考えるとけして便利だと言えない部分もありますが、そこを差し引いても楽しさの方が勝ちます。 個人的な話ですが、大川村に来る前はかなりインドア派でした。でも一昨年くらいから道具を揃えてキャンプをはじめたんです。
――インドアからアウトドア…。ずいぶん変わりましたね。
そうですね。すぐそこが山なので、やりたいと思った時にすぐやれますから。周囲にアウトドア好きの仲間が増えたことも大きかった。それまで興味のなかった釣りをはじめたのも大川村に来てからですね。 きっと、大川村に来ていなかったらやってなかっただろうな、ということがたくさんあります。